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群度3=2・3ケ所に斑紋状に群がって生育する。

群度2=2・3ケ所に小さな群れを作っている。

群度1=1〜2ケ所に離れて単独で生育している。

3)活力…繁殖の可否・生活力を判定するが、省略することが多い。

・植生調査表

調査にあたっては二人一組で行い、植物に詳しい経験者が調査者(読み手)となり、他の一人が記録します。まず植生調査表の記載項目に従って、調査地、調査日、天候、調査者などを記入します。調査用地図は国土地理院の1/50,000または1/25,000を基準とし、その地図名を記入します。

地形・風当たり・日当たり・土地の乾湿などと土壌の種類を○で囲みます。海抜は高度計、方位と傾斜はクリノメーターで読みますが、このような機材が無いときは地形図からでも読み取ることができます。次に調査対象地の階層区分を概観します。少し離れた位置から森林をながめ、森を構成する樹木のまとまりを、高いものから高木層、低木層、草本層といった具合に区分します。それぞれの階層から優先する樹木層について、樹高計で高さを・ノギスで胸径直径を計測します。実際には計測機器を山林内で持ち歩くのは非効率的ですし、それほどの正確さを要求されません。したがって、樹高は人の身長を基準に、樹木の直径はメジャーで円周を計り1/3で計算します。出現種数と群落名は調査表の結果にもとづいて後から記載します。

植生調査にあたって、ぜひ付け加えて記載しておくと良いのが立地と群落の断面図(「森林の構造図」参照)です。調査表の余白や裏面に略図を書いておきましょう。

 

 

 

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