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(3) 今後の課題

1) 行政の積極的な働きかけ

提案された施策をできるところから着実に実行し継続していくためには、行政だけでなく、住民・団体・学校・来訪者等との「協働」による施策の推進が求められている。このため、当初は行政の担当課や関連課が中心となって、関連する各方面へのきめ細かな働きかけや制度の導入等を進めていく必要がある。

また、実践した施策の費用対効果についての検証を同時に行い、その経験を蓄積して次のステップアップにつなげることが求められている。

 

2) 調査・研究・交流機会の拡大

小さな島の多様な自然についての調査・研究の機会を今後とも拡大するなかで、自然と島人との関わりについての知恵の掘り起こしや、専門家と住民との質の高い交流を深め、今後の施策の実践や新たな施策の展開等につなげていく必要がある。

 

3) ハブ対策の推進

渡名喜島には多くのハブが棲息しているとされ、段畑等が利用されなくなった現在では島の大半は人が入れない状態にあり、小さな島をさらに小さくしている。24の施策を今後とも安心して展開していくためには、ハブへの対策が是非とも必要であり、このためハブ棲息の実態調査を早急に実施するとともに、科学的な観点を加えたハブとの棲み分けの対策が求められている。

 

 

 

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