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日野祭

5月2日・3日

湖東随一と言われる曳山(ひきやま)が飾る絢欄豪華(けんらんごうか)な祭り絵巻。

 

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初夏の陽射しも気持ちいい5月2・3日の2日間にわたり繰り広げられる日野祭は、800年の伝統を持つ綿向神社の春の例祭。湖東地方最大といわれるこのお祭りは、のべ1万5000人もの観衆で賑わいを見せます。日野商人たちが贅(ぜい)の限りをつくして仕立てた絢欄豪華な曳山の数は全部で16基。ゆっくりと古い町並みを練り歩く様は見ごたえ十分。辻々で方向転換する時のギンギリ回しは迫力満点です。まちの人が桟敷窓からこの様子を見物する光景も祭りの風情を引き立てます。お昼ごろまでには十数基の曳山が神社の境内に勢ぞろい。ずらりと並ぶその光景はまるで錦絵巻のようです。神前で宮司と3人の神子が渡御(とぎょ)の盃(さかずき)を交わした後、曳山が一斉に祭雛子(ばやし)を奏で、神子を先頭に神輿行列が御旅所へ向けて出発すると、祭りはいよいよクライマックスへ…。この渡御に用いられる3基の神輿は天文2年(1533)に蒲生氏から寄進されたもの。室町時代には殿様や僧侶も参加していたとか。現在、県の無形民俗文化財に指定されています。

 

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