ピンゴの形成
タイガが森林火災で失われると、永久凍土が融解して、凹地(アラス)が形成される。ヤクーツク周辺には地表面の約30%がアラスに変わっている。エドマの氷が溶けることで、凹地に水が溜まり、湖沼群となる。このため、更に凍土の融解が進行する。やがて卓越した蒸発で、水が失われると一旦融解したアラスの底で再凍結が始まる。この時に凍上現象が発生し、凍結面he氷が集積し始める。その結果、地表面が隆起してピンゴが形成される。(写真-4)。ヤクートの言葉ではブーグニアフと呼ばれている。こうした永久凍土の融解は、地表面に様々な地形群が形成される。またアラスの形成やピンゴの形成が活発になったのは、8000年前からである。
ピンゴの形成過程の模式図を図-11に示す。