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国際保健協力

フィールドワーク・フェローシップ(2000.3)

活動報告書

 

はじめに

 

本編は2000年3月に行われた、国際保健医療協力ないしは保健医療行政に関心をもつ医療系学生14名による国際保健協力フィールドワークフェローシップの報告書です。

今年で6回目となる本フェローシップの特徴は、国際保健事業システムの上のほうから末端まで、系統立てて見ることができたことではないかと思います。個人的にアポイントを取ったとしても、なかなかお会いできない方々のお話を聞く機会があり、そして、もっとも地域住民に近いところで実際に活動されている人達とお話しし、実際の現場を見たりすることができました。

 

この報告書には私たちが見聞きし、体験し、そのことについてみんなで話し合い、考察したこと、そして、それぞれの思いを載せました。14人のメンバーをWHO班、JICA班、雑多班(フィリピン大学医学部・保健所・保健省・NGO等への訪問)のグループに分け、フィリピン到着後、それぞれの班ごとにこれから訪問する予定の施設についての勉強をし、そしてまた、みんなで知識を共有し合うようにしました。報告書の作成にあたっても各班ごとに行いました。

 

今年度は、海外派遣対象の学生として、3月(14名)、8月(14名)の枠に全国から約100名を超える応募があったと聞いております。今回、残念ながら参加できなかった数多くの学生の代表としての責任をもちながらフェローに選ばれた各々が、未熟ながらも模索しつつ精一杯このフィールドワークに取り組んでまいりました。その結果としてでき上がったのがこの報告書です。

 

今回のフィリピンでのフィールドワークでは、次々に目に入ってくるもの、耳にすることはとても新鮮であり、莫大な情報量でした。そして、私たちは様々な思いを持ちました。たった10日間でこれらすべてを十分に消化し、理解することは無理としても、いろんな文化・いろんな考えのあることを知り、共に過ごした体験は今後何らかのかたちできっと役に立つものと思います。その一端を少しでも見い出していただければ光栄です。

 

第6回国際保健協力フィールドワークフェローシップ

チームリーダー 奈良県立医科大学医学部 清水誠

 

 

 

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