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東京クヮルテット

 

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左:コンクール理事長・ラオノア伯爵

右:当財団塩見理事長

 

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諏訪内晶子

 

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五明カレン

 

財団の所有する弦楽器

 

ストラディヴァリウス「パガニーニ・クワルテット」

Paganini Quartet(表紙写真)

アントニオ・ストラディヴァリ(1644-1737)〜イクリア・クレモナ地方で活躍した名弦楽器製作者〜製作によるクワルテットです。19世紀におけるイタリアの卓越したヴァイオリン巨匠ニコロ・パガニーニがクワルテット演奏に相応しい4挺を収集し、演奏していたことからこの名前がつけられました。1994年3月に米国ワシントンD.C.のコーコラン美術館より購入いたしました。このクワルテットは、1680年製作のヴァイオリン、1727年製作のヴァイオリン、1731年製作のヴィオラ、1736年製作のチェロにより構成されています。

 

ストラディヴァリウス1708年製ヴァイオリン

「ハギンス」Huggins

アントニオ・ストラディヴァリが1708年に製作したヴァイオリンで、1880年頃英国の著名な天文学者であるウイリアム・ハギンス卿が所有していたことから「ハギンス」と呼ばれています。1995年3月に購入いたしました。保存状態の良好なこの楽器は、ベルギー・エリザベート王妃国際音楽コンクール・バイオリン部門優勝者に毎4年間貸与されています。

 

ストラディヴァリウス1709年製ヴァイオリン

「エングルマン」Engleman

アントニオ・ストラディヴァリが1709年に製作したヴァイオリンで、1996年5月に購入いたしました。この楽器は、海軍士官ヤング中佐家によって約150年間大切に保管された後、米国在住のエングルマン博士の手に渡りました。音色も楽器の保存状態も稀なほど良好です。前の所有者の名前から「エングルマン」と呼ばれています。

 

ストラディヴァリウス1714年製ヴァイオリン

「ドルフィン」Dolphin

アントニオ・ストラディヴァリが1714年に製作したヴァイオリンで、2000年2月に購入いたしました。裏板の光沢の美いニスがまるで優美な“イルカ”のようだということから、1800年代後半から「ドルフィン」と呼ばれています。知名度の高いこの楽器は、巨匠ヤシャ・ハイフェッツによってコンサート楽器として使用されていました。音色並びに楽器の保存状態も優れており、三大ストラディヴァリウスの一つと言われています。

 

ストラディヴァリウス1715年製ヴァイオリン

「ヨアヒム」Joachim

アントニオ・ストラディヴァリが1715年に製作したヴァイオリンで、2000年9月に購入いたしました。この楽器は、有名なハンガリーのヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)に愛用されていたことからこの名前が付いています。ヨアヒムは当時ストラディヴァリが1715年に製作したヴァイオリンを3挺所有しており、この楽器はヴァイオリニストであった姪アディラ・アラニに遺贈されたため「ヨアヒム―アラニ」としても知られています。

 

ストラディヴァリウス1716年製ヴァイオリン

「ブース」Booth

アントニオ・ストラディヴァリが1716年に製作したもので、1999年3月に購入いたしました。このヴァイオリンは、コンサート楽器として世界各国にて幅広く演奏されていたため、音色の美しさと音の力強さにおいて、知名度の高い楽器であるだけでなく保存状態も優れています。英国のブース夫人が息子のために1855年にこの楽器を購入したため「ブース」と呼ばれています。

 

 

 

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