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考察

どうも、めでたしめでたしの結果となったような事例ですが、実例です。職場のストレスのところでも述べたように、人事異動、出向がストレスとなって不調をきたす要因の中に、決して悪いことではないのですが、日本人の仲間意識の強さということがあります。

環境にすぐ慣れるか、慣れにくいかという個人の性格などの問題はありますが、やはり、このような地方への転勤などでは、そこの生活にすぐなじめないというケースはあるでしょう。たまたま単身赴任だったりすると、よりそれが強く出てくるかもしれません。

転勤とか出向というのが避けられないとすると、本人の心構えというのはもちろん大切ですが、周囲の配慮というのが随分影響するものです。単身赴任というところを一部参考にしていただくとよいのですが、ともかく、当初は周囲もどうしてあげたらいいのか迷うこともあるかと思います。何よりもよそ者扱いにしないということでしょうか。当然、上司が気を使うべきかもしれませんが、部下の立場でもカウンセリング・マインド的な対応をして悪いことは全くありません。

 

【参考】

第2巻 8 職場不適応とは何か

11 二次介入とカウンセリング・マインド

第3巻 3 いくつかの個々の問題について

ア 単身赴任

 

 

 

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