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明るい社会づくりに尽くされた方々?平成12年度社会貢献者の事績?

 事業名 海難救助等社会貢献者の表彰等
 団体名 社会貢献支援財団 注目度注目度5


吉田真美(よしだまみ)

(昭38.2.18生 ルワンダ共和国)

 

民族紛争、内戦が続いたルワンダ国の身体障害者のために、義肢・装具の製造方法を学び、1996年に現地に渡ってNGOでの義肢製造プロジェクトをゼロから立ち上げた。現地での義肢・装具の制作及び技術指導を行い、無償提供・修理・調整を併せて行っている。

普通のOL生活に区切りをつけるため、スワヒリ語の語学留学をしていた吉田さんは、1989年ケニア国ナイロビで、民族紛争により祖国ルワンダを追われてきていたガテラ・エマニュエル氏と出会った。ガテラ氏は医療事故により右足が不自由で、補助義肢が必要であった。

帰国後も文通を続けていたガテラ氏が91年に来日した。日本製の装具を装着し、その技術の高さを実感したガテラ氏は、吉田さんに義肢・装具の製造技術を身に付けてほしいと望んだ。また、打ち続く紛争の犠牲者の多数が義肢を必要としていることから、日本で古くなって使われなくなった義肢・装具を修理して送り、さらに現地で生産する計画を二人は検討した。

この計画は94年の内戦により、すぐには実行できなかった。このときのフツ族とツチ族の抗争により、3ヶ月間で約100万人が死亡し、地雷などによって80万人が身体障害者となった。翌年ルワンダに行って、地雷などで多くの人が手足を失ったり不自由であることを直接見た吉田さんは、NGO活動を行う決意をした。

資金には二人の貯金を用い、義肢製造に必要な機械類を日本やケニアから手配する計画を進め、96年ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクトを興し、吉田さんは代表に就任した。同プロジェクトはルワンダ政府から民間支援団体として承認された。

97年から首都キガリ郊外に工場建設を行い、義肢・装具の本格的な現地生産に入った。できあがった義肢・装具は無償で提供し、修理・調整のアフターケアを行っている。

ルワンダには義肢・装具の技術者が少なく、吉田さんを含めて十数人しかいない。義肢・装具の提供組織は数ヶ所あるが、緊急支援の義肢提供だけで、技術者育成のプログラムは後回しになっている。ムリンディのスタッフは、現在19名。活動を開始した96年から現在までに、プロジェクトが障害者に提供した義肢は約200本である。

またプロジェクトでは、障害者の雇用促進のため、工場の制作スタッフには義肢を提供した障害者を迎えているが、現状の工場では受け入れる限界が見えている。そのため、ルワンダ政府が提供してくれた作業所の土地に、レストランと宿泊施設をオープンし、スタッフとして可能な限り、障害者を迎え入れている。今後のプロジェクトは、義肢・装具の他、語学、ソーイング、建築の技術教育をアダルトスクールとして行うことなどが構想されている。

(猪狩冨美子 推薦)

 

 

 

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更新日: 2017年11月18日

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