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次に今年の選考委員会の席上で、話題になったいくつかを拾って見ましょう。

(1) 例えば、遭難者を救助することを目的としているボランティア団体や、献身的に人に尽くすことを重要な活動内容としている宗教団体に属している個人が行った貢献活動と、全く何の組織にも属さない純粋な個人が行った貢献活動とを、どう区別して位置づけたらよいかが問題になりました。

(2) また、宗教に関連した活動が候補にあげられた場合の考え方については、昨年度と同様、継続して検討することにします。

(3) 昨年度からインターネットを通じて推薦受付を始めましたが、応募者は非常に少数でした。今年から日本顕彰会のホームページを開いたりして、PRに努めた結果、インターネットによる推薦数は着実に増加してきています。新しい内容の社会貢献にどんどん光を当てて、広く紹介して行くことも、この会の重要な目的のひとつでしょう。インターネットによる推薦は、今後ますますその比重を増すことと考えられます。

私は昨年から選考委員に加わっておりますが、今年は初めて、表彰式典にも参加することができました。選考委員として、審査紙上で想像していた受賞者の方々と、間近にお目にかかれたことは大きな喜びでした。この顕彰会の役割がもっと多くの人に知られて、地域社会に温かい心の繋がりの灯をともすための励ましになりますようにと、願ってやみません。

 

 

 

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