講師 菊池修
八丈太鼓六人会(東京都)代表
南国情緒豊かな八丈島は、関ヶ原合戦に敗れた宇喜田秀家公が流された流入の島として知られています。八丈太鼓の原点は、武器(刀)を失った流入が、そのうっぷんを太鼓のバチに託して打ち鳴らしたもので、打つ様と響きは血湧き、肉躍る感じを覚えさせてくれます。ひとつの太鼓を二人で表(上拍子)と裏(下拍子)を打つ両面打ちから生れる独自のリズム、太鼓の音に合わせて歌われる太鼓節は東京都の無形文化財に指定されています。
八丈太鼓のシンプルさと自由奔放に打ち鳴らす形が他の地域では見られないもので、日本太鼓の中でも独特の位置づけをなされています。現在の六人会は、菊池修氏を中心に11名のメンバーが国内外で広く演奏活動を行っています。
○1955年、東京都八丈島に生れる。11才の頃から太鼓好きの大人の中に入り、兄弟にて打ち始める。中学・高校・社会人と兄弟太鼓で全国各地へ
○1981年に同年代の太鼓好きの仲間を集い、八丈太鼓六人会を結成する。最初は6名で始めたメンバーも現在11名と徐々に増えている。
○八丈島の太鼓代表として国内はもとより各国からの要請で演奏活動を行っている。