今年度開催された海洋環境教室への参加人数は(表-12)のとおり。
(6) 海洋こどもエコクラブの活動
各地の海洋こどもエコクラブ会員を対象に、海上保安庁の協力を得て、巡視船艇による海洋環境クルーズや海洋環境教室を開催して、海洋環境の保全に対する意識の向上を図った。
川越市子供エコクラブに対する巡視艇体験航海と海洋環境教室開催(関東地区)
11月23日、川越市子供エコクラブ会員28人は、東京〜横浜間を巡視艇「まつなみ」に乗船して東京湾アクアラインの風の塔、海ほたる、京浜工業地帯を見学しながら、乗組員から東京湾の現状の説明を受けるとともに、横浜海上保安部で行われた海洋環境教室では、飲料水のペーハー試験を行い、海の汚れる原因について説明を受けた。川へ捨てたものが海を汚すことに対して驚くとともに、自分たちの住んでいる川を縞麗にしょうとの意見も出て、付き添いの大人たち共々、海洋環境の保全に対する認識を新たにしていた。
大阪・兵庫エコクラブに対する海洋環境教室開催(神戸地区)
5月28日、大阪・兵庫エコクラブ会員470名を対象に、巡視船「せっつ」による体験航海を実施するとともに、船内で海洋環境教室を開催して、推進員等から大阪湾の海洋汚染の現状について説明を受けた。
広島海洋こどもエコクラブに対する海洋環境教室開催(広島地区)
4月16日、海洋こどもエコクラブ会員100人が参加して、推進員の指導により広島港、宮島周辺の浮流ゴミの調査を実施したほか、午後には干潟で生物観察と潮干狩りを行った。
子供たちは、潮干狩りで採ったアサリの貝汁を食べながら、海が汚れたら貝汁も食べられないことを通して、海洋環境保全について学習した。
7月16日、海洋こどもエコクラブの中学生会員に対して、推進員が講師となって講習会を開催した。今回の講習会は、同クラブの今後の活動で、中学生がリーダーとなって活動するための勉強会で、参加した中学生も熱心に聴講していた。
11月19日、海洋こどもエコクラブ会員ら73人が参加して、石川島播磨重工業呉工場を見学し、造船所職員から船のできる工程を、推進員からゴミの説明を受けた。
佐世保市子供エコクラブに対する海洋環境クルーズ実施(門司地区)
11月12日、佐世保市内子供エコクラブの小学生108名に対して、巡視船「かばしま」による海洋環境クルーズを実施した。船内では、環境ビデオを鑑賞し、海洋汚染や廃油ボールの説明を受けるとともに、水質の簡易測定を体験した。