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2. 推進員の選考・指名

海上保安庁が選考、推薦した一般市民570名に対して、海上保安協会支部長から指名証を交付して「推進員」に指名した。支部別推進員配置数は(資料3)のとおり。

(1) 指名年数別

平成12年度地方本部別推進員数内訳は(図-1)のとおりであるが、このうち今年度新規に指名された推進員は54名である。平成10年度以降、推進員の交代人数は年間約50名で、推進員の1割程度が毎年交代していることになる。

海洋環境保全推進活動規則(資料1)上、推進員の再任を妨げないこととなっているため、事業の始まった平成8年度から引き続き再任されている推進員は378名おり、66%が事業当初から本推進活動を行っている。

平成12年度推進員指名年数内訳については(表-2)を参照のこと。

(2) 年齢別

平成12年度における推進員の年齢別比率(図-2)では、50代、60代が推進員の半数以上を占めており、20代、30代は10%にも満たない状況となっている。

これは、海洋環境保全推進員の前身である海上汚染防止推進員から引き続いて推進活動を実施している推進員が多いことによる。

(3) 職業別

職業分野別では、海事関係・漁業関係に従事している推進員が多数を占めており、この比率は本事業の始まった平成8年度からほぼ変わらない状況である。

職業と年齢との関係では、40代、50代の比率が高い地区では、海事関係に従事している推進員が多く、60代以降の比率が高い地区では、漁業関係に従事している推進員が多いことが伺える。

「海事関係」とは、フェリー、旅客船、曳船等の船長及びその他の乗組員、上屋、倉庫の管理者、船舶商工業等の職業を、「漁業関係」とは、漁船の船長及びその他の乗組員、遊漁船業者、漁業協同組合役職員等の職業をいう。

(4) 男女別

平成12年度における推進員の男女比は、570名中男性548名、女性22名である。女性22名のうち、ほとんどが主婦である。

推進員の大多数が男性であるが、神戸地区では今年度はじめて女性の推進員が指名され、徐々に女性の人数も増加している。活動状況も、子供と一緒に海浜清掃などの行事に参加するなど家族ぐるみでの活動が多い。

 

 

 

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