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2-13 細胞及び組織を用いた紫外線等による細胞修復の研究

 

1. 実験目的

深層水の色々な効能のうち、皮膚の紫外線炎症等による損傷を回復する効能を検討する。

 

2. 実験方法

Direct Skin分析法により行う。

夏の外出による軽度の紫外線炎症の5人をモデルとして、1日3回右手下腕部に海ヤカラ1号により取水された深度600mと1400mの深層水を調合希釈して生成した「鮮度液」を脱脂綿により2回ないし3回塗布し、左手同部に対照として脱イオン水を同様に塗布した。塗布毎に、ビデオマイクロスコープで皮膚の「鮮度液」及び脱イオン水双方の塗布部分を撮影記録した。

これらの画像を解析し、皮膚の性状を観察項目から分析した。

皮膚表面の画像解析は、マイクロ・スクエア社モデルMSビデオマイクロスコープ1/4インチカラーCCD、27万画素、映像出力NTSC、白色LED、40倍ないし140倍映像倍率を使用した。

皮膚の性状については、下記の8モニター項目により分析した。

(1) 皮膚の保水性

(2) 皮膚表層の外形

(3) しわ

(4) 波膚の代謝率

(5) 波膚の作動状態

(6) 皮膚の血流

(7) 皮膚の表面温度

(8) 皮膚の色調

(9) 発汗性

特に皮膚のしわについては、CCD映像による表面観察から、皮膚の表面には皮溝と言われる縦横に走る溝と、これら溝によって囲まれる細かい隆起、皮丘があり、この皮溝と皮丘で形成される皮紋はいわゆる「肌のきめの細かさとか滑らかさ」であり、日焼けや加齢などにより方向性が様々に乱れると方向性の長短が大きくなることや、ドライスキン(乾燥肌)となり粉を吹く状態にまで至る。特に、日光の当たる部分でこの現象が起こりやすい。ドライスキンは皮膚の角質層の水分量の減少が原因であり、保水性の減少に起因する。

 

 

 

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