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a) サイフォン作用限界レベルは海面下約2mであり、深層水貯留用VOIDの底部レベルは海面下4mとなってブイ構造の増大を伴う。

b) 深層水貯留用VOIDスペースは水防区画の内筒内部を利用するので約1.5トンの浮力が喪失される。これを補償するためにはブイ本体の直径の増加(2.4m→3.Om)と本体重量増加(5.3トン→6.5トン)をともなってブイは大型化する

ブイ本体の規模を大きくする改造工事は、ブイ本体の新造に近い工事になるため本調査研究のなかでは不実施とした。

深層水取水方式の改善は不実施としたが、取水ポンプの強制吸引による取水管の圧壊・破損の懸念が生じないようにポンプ性能の適正化を図る。

 

2.3.2 付帯工事

 

表2-2 付帯工事の一覧

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2.4 改造仕様

2.4.1 設計条件の設定

(1) 設置水深及び取水深度の選定

本調査研究では、「海域肥沃化の研究」及び「生物効果の研究」に利用する海洋深層水を摂取することを目的としており、栄養塩類の鉛直方向分布の実測のデータのある平成9年2月20日「海ヤカラ1号」設置海域付近の推進約1800mを設置水とした。

 

 

 

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