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1kgの増加はひざに10倍の負担がかかります。40歳以上になると、血圧の高い人は30%にもなり、高血圧からくる糖尿病人口は、米国人の2.5倍もあります。医師による減量指示効果は少なく、健康の自己管理を促す教育が重要です。

 

講演終了後は質疑応答があり、職場の関心の高さが伺えました。その後、希望者の施設見学があり、参加者には小山勝一医師(元東京慈恵会医科大学教授・LPクリニク非常勤医師)と寄崎栄養士共著の『肥満の人の食事』(保健同人社)が贈呈されました。

報告 山村恵美子

 

第18回LPC美術展報告

 

2000年度の美術展は10月24日(水)から11月22日(水)までの4週間、三田のライフ・プランニング・クリニクで開催されました。

フロアーの壁を利用したギャラリーは、患者さんや健診を受けに来られる方々のみならず、内部の職員にも喜ばれ、毎年待たれているものです。

今回の作品は、絵画18点・写真12点・シャドーボックス1点・造花1点の合計32点で、出展者は19名(男性8名・女性11名)で、今回初めて出展された方が5名(クリニク利用者3名・職員1名・元職員1名/男性2名・女性3名)でした。

出展者の顔触れからすると、第1回目から出品されていた方に代わって、新たに挑戦される方々が増えてきています。20年に近い展覧会のあゆみが感じられます。

今年の特徴は、1]絵画作品が全体的に大きくなったこと、2]書の作品がなかったこと、3]世界的な名画の模写や造花が初めて出展されたことです。

最終日は、作品を一カ所に集め、どうしてその作品が生まれたか、自己評価等を紹介し、意見・質問を出しあう茶話会を持ちました。参加者は十数名でしたが、作品ができるまでのエピソードなどを披露しあい、なごやかなひとときを持つことができました。

出展者(五十音順・敬称略)と作品名は次のとおりです。

1. 青木博 「おともだち」(水彩画)

2. 飯塚より子 「我が家のらん」「つるばら」(水彩画)

3. 石川忠雄 「パステル習作」「La chemise bleue」(水彩画)

4. 石田巴 「ばら」(日本画)

5. 上野敬太郎 「スペインの村落」(油絵)

6. 加藤昇 「モナリザ模写」・「母と子」(油絵)

7. 木村幸八 「夜明け(桜島)」「ガスホルダーの見える街」(以上油絵)

「雲水僧(建長寺にて)」「煤落とし(円覚寺にて)」「燃ゆる秋(東慶寺にて)」(以上写真)

8. 小林薫 「いびつな果物」(水彩画)

9. 今野シズ子 「白樺」(日本画)

10. 杉本昌子 「北千住」「小えび草」(水彩画)

11. 茅野玲子 「裸婦I」「同II」(水彩画)

12. 永久繁子 「木場潟」(水彩画)

13. 甲斐なる美 「氷河に立つ」「メルヘン」(写真)

14. 篠島潔 「中の島公園(札幌市)」「黒岳(層雲峡)の朝」「網走湖の夕日」(写真)

15. 富樫彦七郎 「達沢不動の滝(福島県)」(フォトビュアー)

16. 中西出昭子 「夏山」(写真・赤外線フィルム使用)

17. 蓮井奠子 「華やか」「秋の輝き」(写真)

18. 田中房子 「写真屋さん」(シャドーボックス)

19. 福井秀子 「春の窓辺」(造花)以上

 

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1つ1つの作品にはエピソードが込められて

 

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茶話会に集まった人たちと記念撮影

 

 

 

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