ホスピスニュース
2000.11 No.174
財団法人ライフ・プランニング・センター
ピースハウスホスピス
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BT Voices for Hospices 2000
A celebration of choral music including the Hallelujah Chorus from Handel's Messiah
ホスピス運動の輪を世界に
去る10月14日の夕刻、神奈川県伊勢原市のフォーラム246会場において、「BT Voices for Hospices 2000」が開催されました。これは、イギリスのブリティッシュコミュニケーションの企画によるもので、“ホスピス運動の輪を世界に”の祈りを込め、世界中の国々で同時刻に、ハレルヤコーラスを歌い継ぎ、24時間で世界を一巡りしようというものです。
開会に先立ち、イギリスはブリストル市のセントピーターズ・ホスピスから、「この特別な催し物を記念して、ご挨拶を送ります。世界的な規模で、私たちが一体となって、ホスピス運動の活動を祝うBTホスピスの声運動に注目しております。このホスピスの声運動は、私たち2つのホスピスにとって、この上ない連携といえましょう。私たち全員が一体となって、専門的な緩和療法を提供し続けるために、断固とした意思をもって結ばれることを、力強く自覚させてくれるのです。セントピーターズホスピスの全員から、皆様のお幸せをお祈りいたします」というメッセージが寄せられました。
第一部 ご挨拶と講演
西立野院長は、『ホスピスムーブメントによせて』というご挨拶で、ムーブメントの成り立ちとホスピスの歴史について話されました。
日野原先生は、『21世紀におけるホスピスのビジョン』をテーマに講演され、ホスピスの創始者であるシシリー・ソンダース先生のメッセージを紹介されました。「私は一日でも早くホスピスがなくなればいいと思っています。ホスピスケアは特別なことでなく、すべての病院でなされるべきなのです」というものです。日野原先生は、ホスピスケアはホスピスでしかできないというものではなく、病院であろうと在宅であろうとなされなくてはならない、またホスピスとは建物ではなく人的ケアであり、私たちはこの思想を広め、これを担う人材育成にも努めていきたいと話されました。そして、「人の痛みを分かち合う柔らかい心を育てていきましょう」と結ばれました。
第二部 特別演奏とハレルヤコーラス
第二部は、桑原妙子先生指揮のもと、小田原少年少女合唱隊の卒業生マルベリー・チェンバークワイアが、祈りをテーマにしたすばらしい合唱を披露され、このイベントを最高潮に盛り上げてくださいました。そして、西立野院長の詩の朗読、ホスピス運動への祈りを込めた黙祷後、参加者全員による力強いハレルヤコーラスで幕を閉じることができました。
ご参加くださいました皆様と、多方面から多くのご協力をいただきましたことを心から感謝申し上げます。