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LPクリニクだより

生活習慣改善奮闘記

 

その1

ケント君さよなら

小林裕

40年間の企業生活を終え、自分自身をもう一度見直した時に、あまりに多くの悪習慣が身にいてしまったことに気づきました。朝寝坊からはじまり夜更かしに終わる悪循環の一日。休日の寝だめに運動不足。コーヒー中毒にタバコ中毒などです。

生活環境が変わったことを機会に、1つずつ改善してきましたが、最後に残ったのはたばこです。

長年親しんできた心の友と別れるのは寂しい気もしましたが、マイペースでゆっくり縁を切っていこうと心に決めたのが3年ほど前です。

とりあえずニコチンとタールを減らすのが早道と考え、従来から愛用していた『マイルドセブン』からニコチンとタールの量が約10分の1の『ケントワン』に変え、本数も30本から10本へ減らすことに挑戦してみました。最初は逆に本数が増えましたが、約1年間で目標を達成することが出来ました。今考えてみますと、この期間が一番苦しく、実質的な禁煙挑戦期間だったような気がします。

昨年の夏、LPクリニクで、たまたま佐藤副所長から禁煙バンソウコウの話を伺い、禁煙指導をしているナースの井上さんをご紹介いただきました。そしてこの禁煙の話が尊敬する日野原先生のお耳にも達したことを知ったとき、「もはやこれまで」と観念し、禁煙を決意しました。

用意してくださった禁煙バンソウコウ(禁煙補助薬)のほかに、携帯用清涼菓子、梅こんぶ、ハッカ・パイプ、ネオシーダに蒟蒻畑と子供の頃の遠足を思いだしながら、独自の禁煙グッズを準備して、昨年9月、ケント君と最後の別れをしました。

その後9ヵ月あまりたちますが、タバコは一本も口にしていませんので、一応は成功したともいえます。

しかし、本当の意味での習慣改善はこれからだと思います。禁煙グッズそのものが習慣化しないための努力はもちろん、禁煙によって増えた間食、増えた体重を元に戻すのは予想以上に大変なことです。現在減量をかねて一日1万歩のウォーキングに挑戦中ですが、これが日常生活の中にごく自然に定着化した時を一応のゴールと定めて頑張っております。

 

―LPクリニクにおける禁煙指導

クリニクでは、禁煙の機会を逃さず、タイミングよくサポートすることを主に、健診や外来受診で積極的、能動的に禁煙指導を行っています。

喫煙による健康への影響や禁煙成功者の体験談を聞く機会を設け、本人の意識を高めます。また具体的に呼気中のCO(一酸化炭素)濃度の測定をして、改めてたばこの害を理解していただき、禁煙へのモチベーションを高めます。

さらに禁煙の継続、再喫煙の防止なども受診の際にフォローしています。

たばこをやめたいと考えている方、どうぞお気軽にご相談ください。

 

○財団発行のリーフレット『喫煙:21世紀の疫病』を差し上げます。当財団各施設の受付でお申し出いただくか、あるいは住所を書いた封筒に80円切手を貼って〒102-0093千代田区平河町2-7-5砂防会館5階(財)LPCリーフレット係までお送りください。

 

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