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5] 市民をばらばらにしない工夫(他分野との連携・子育てサークルなど)

 

III. 母子保健における健康づくり(図参照)

1. ヘルスプロモーション(健康推進、健康づくり)(1986/WHOオタワ憲章)

1] ヘルスプロモーションとは

a. 住民一人ひとりが自らの決定に基づいて、健康増進や疾病の予防、さらに障害や慢性疾患をコントロールする能力を高めること

b. 健康を支援する環境づくりを行うこと

を二本柱として展開する公衆衛生戦略である。

 

2. 目的と考え方

・「QOLの向上」を最終的な目標に据え、健康は「より良い生活のための資源のひとつ」として位置付けている

・健康は、「日常生活がうまくいっていること、元気なこと、遊べること、仕事が出来ること、家庭円満、幸せなこと」を表しており、単に「病気のない状態」ではないという視点に立っている

 

3. 健やか親子21の基本的視点

1] 20世紀中に達成した母子保健水準を低下させないための努力(質・量の維持)

2] 20世紀中に達成し切れなかった課題の早期克服(乳幼児の事故死亡率・妊産婦死亡率)

3] 20世紀終盤に顕在化し21世紀にさらに深刻化することが予測されている新たな課題への対応(思春期保健・育児不安と子どもの心の発達の問題・児童虐待)

4] 新たな価値尺度や国際的な動向をふまえ斬新な発想や手法により取り組むべき課題の探究(ヘルスプロモーションの理念/方法の活用・生活の質の観点からの慢性疾患児/障害児の療育環境の整備や妊娠から出産に至る環境の整備・保健/医療/福祉/教育/労働施策の連携等)

 

IV. 子ども理解の進め方

1. 「気になる子ども」の理解

 

 

 

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