フランス・ミデルホフ氏(助役)
4月にお会いした黒部の友人に再び会えて嬉しく思います。欧州4都市の担当者を黒部に集めて行われたタウンミーティングは非常に有意義でした。まちづくりは、そのまち自身の力がものをいいます。市の担当者によって導かれ、方針が決められ、住民によって実践されていくものです。
スネークの概要について申し上げますと、人口約33,000人、世帯数約14,000で増加頃向です。14,000の事業所があり、小売店の販売面積は約40,000m2。学校数は20校で、生徒総数は約10,000人となっています。
スネークは12世紀から商業都市として大変良く計画されてきました。まちの周りを運河が囲み、かつて船が航行して商業に利用されていましたが、現在は景観やレクリエーションのために使われています。その運河に囲まれた現在の中心市街地は、大火が3回ありましたが、12世紀とほぼ同じ状態を保っています。
スネークの都市計画は、住民にとって住み心地の良いまち、同時に観光客にとって魅力的なまちを目指しています。まちの中心をどのように活気づけ魅力的にするかをセンター・マネジメントという方法を採っています。
センター・マネジメントを担当するメンバーには、銀行の頭取、土地建物の開発業者、レストラン経営者、商店主、市議会議員、市役所の担当職員がいます。まちの規模を超えた大規模なものをつくろうというのではなく、住民と話し合いながら、有機的に膨らませることを考えています。アクティビティ、コミュニケーション、コーディネーションがキーワード。センター・マネジメントの委員会は、市に提案をすることもあるし、アドバイスを頼まれることもあります。