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■最終エネルギー消費と二酸化炭素排出量の実績と今後の見通し

1998年6月に改定された新しい「長期エネルギー需給見通し」によれば、今後、特段の対策を講じなければ、2010年の最終エネルギー消費及び二酸化炭素排出量は、1990年比でそれぞれ31%、21%と大幅に伸びるものと見込まれています。

今後、政府をはじめとして、産業界や国民各層等民間においても徹底して地球温暖化対策に取り組むことにより、2010年における二酸化炭素排出量を抑制することが必要です。

 

最終エネルギー消費量と二酸化炭素排出量の実績と今後の見通し

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細破線は対策を行わない場合、太破線は対策を行った場合の見通し

注1:原子力3,165万kl、新エネ679万kl(1990年度実績)

注2:原子力7,000〜6,600万kW、新エネ1.910万kl

注3:2001〜2010年度の平均経済成長率を2.0%程度と仮定し算出

資料:総合エネルギー調査会需給部会中間報告

 

(4) 交通部門における地球温暖化問題の現状

1] 交通部門におけるCO2の排出の現状

交通部門からのCO2排出量は、我が国のCO2排出量の約2割を占め、また、年々排出量が増加し、1998年度においては、1990年度に比べて21.1%の増加となっています。

 

■輸送機関別のCO2排出割合

交通部門全体のCO2排出量のうち、自動車から排出されるCO2の割合は87.6%に上っています。また、そのうち、自家用乗用車からの割合は55.1%となっています。

 

交通部門の二酸化炭素排出量(輸送機関別)1998年度

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資料:運輸省

 

 

 

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