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3. 輸送モード別の振動衝撃

(1) 日付順加速度発生状況

振動衝撃記録計は、一定の加速度レベルを超えるとデータを記憶する仕組みであり、今回の実験では、0.5G以上の加速度データを記憶する設定とした。記録計は、0.5G以上の加速度が2000回以上記憶されると、最新データと記憶されているデータの中の最小加速度を比較し、大きい加速度を優先的に記憶するようになっている。

加速度は、上下、左右、前後の3方向に分解して記録され、上下なら上から下方向が-、下から上方向が+と、それぞれ±の数値によって示されている。

振動衝撃記録計はルート毎に国際海上20フィートコンテナの扉口中央の床面に取付け、輸送中の振動衝撃データを記録した。

以降に結果として示す日付順加速度グラフは、横軸に日時、縦軸に加速度を示したものであり、いつ大きな加速度が発生したのか容易に確認できるグラフとなっている。

 

077-1.gif

振動衝撃記録計の取付状況(コンテナの扉口中央の床面)

 

1] ルート1・2(内航コンテナ船輸送)

記録されたデータは、いずれも寄港期間中にコンテナ荷役作業で発生した衝撃であり、海上輸送中に0.5G以上の加速度値は記録されなかった。

 

 

 

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