第5章 実証実験計画の検討
海上コンテナ利用システムの実証実験は、実験ルート、輸送方法、実験規模、実験の確認項目などについてEMMTが検討した実験計画に基づいて計画を策定、実施した。廃棄物処理法による廃棄物の積替・保管の許可、使用船舶・車両の許可、港湾荷役の許可などを受けることが難しいため、家電リサイクル品を有価物(商品)として実証実験を行った。
1. 実験ルートと輸送手段
実験は以下の4ルートで行い、輸送手段はルート1・2(日本海ルート(ルート1)/九州ルート(ルート2))が内航コンテナ船、ルート3(瀬戸内海ルート)が台船、ルート4(フェリー・ルート)がフェリー、ルート5(道路輸送ルート)が陸上トラックとする。
・ルート1・2:神戸→高知→鹿児島→水俣→長崎→金沢→新潟→舞鶴→北九州(内航コンテナ船)
・ルート3:宇野→坂出→松山→広島→北九州(台船)
・ルート4:大阪→北九州(フェリー)
・ルート5:神戸→北九州(陸上トラック)