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6. 平成12年度調査結果の概要

 

(1) 高齢者について

○エスカレータは比較的多くの駅で設置されているが、上下方向設置された駅は少なく、垂直移動負担の一層の軽減が望まれる。

○ホームやコンコース内での、エレベータ、エスカレータへの誘導案内が不足しているため、適切な経路選択ができず、結果的に長い距離の移動が生じる駅も多く、バリアフリールートへの誘導案内の充実についての要望が多く聞かれた。

○階段については1段手すりが多く、角形状の手すりを設置した駅も数駅みられた。また、踏面の端の色の区別がされていない駅が多い。階段通行時の移動負担軽減と転落防止のためのきめ細かい配慮が望まれる。

○ほとんどの駅で手すりのあるトイレが設置されているが、形状、設置方法への課題は多い。洋式トイレが設置されている駅は半数程度である。

○ベンチなど休憩のための設備は多くの駅で設けられているが、設置場所がわかりづらい場合や案内などが不足している場合があり、十分に利用されていない駅が見られた。

○券売機について、新しい機種にはタッチパネル式が多く見られ、いくつかについては利用に抵抗感があるなどの課題が指摘された。

 

 

(2) 車いす使用者について

○車いすの主動線の全体概況は以下のとおりである。

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