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(2) ロンドン都市圏交通事業体(TfL: Transport for London)

1] 組織概要

a. 組織の変更−London TransportからTransport for Londonへ−

TfLは2000年7月3日にこれまでのLondon Transportの業務を引き継いで発足した。バス、地下鉄、トラム、LRTの従来業務に加えて、新体制では、タクシー、道路の管理もTfLの業務として新たに付加された。タクシーと道路の管理が増えたことは、LTからTfLへの転換におけるもっとも大きな変更点といえる。なお、これまではタクシーライセンスの発行と規制については首都警察が、ハイウェイネットワークについては政府が所管していた事業である。巨大都市ロンドンの総合的な交通ネットワークを管理する組織の必要性が高まったことが背景といえる。また、他の欧米諸国で一般化しているように、事業の大部分は個々の事業者に委託されている。

地下鉄を主とした公共交通網は図3-4-2-1の通りである。

 

図3-4-2-1 ロンドンの交通ネットワーク

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TfLの運営機関は、市長が議長となり、一部で政府関係者や障害者団体が加わり運営されている(図3-4-2-2)。

 

 

 

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