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ドイツでは、自治体交通局財政法(the Municipal Transport Act: GVFG)により連邦から補助が行われる。

ノルウェーでは、オスロのシステムにおいて「the Tram for All (誰でも利用できるトラム)」のプロジェクトが進行しており、プラットホームの嵩上げはすでに進められている。また、1998年には新たなローフロア車両のトラムが運行されている予定である。

 

表2-1-3-1 ライトレールおよびトラムの車いす対応システムの普及数

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※オーストリアはウィーンの地下鉄がアクセシブル化されている。

※ノルウェーのオスロ地下鉄8路線のうち5路線が車いすでも利用できる。

※スイスのローフロアのシステム数はローフロア車両数を指す。

 

2] バス

a. 各国のローフロアバス普及状況

バス車両は乗用車などと比べて、総数が増加することは少ない。例外的に、カナダでは30%の増加、ドイツでもほぼ2.5倍化しているが、オーストリア、スペイン、スイスではそれほど増えておらず、今回調査を行ったイギリス、デンマーク、その他の国では車両数が減少している。公共交通を活かすための様々な施策が実施されているものの、自家用車の大幅な普及により、主として都市部で走行環境が悪化したことが要因と考えられる。

車いす対応バス車両台数について、1985年の調査で数字を掲載できたのは、カナダとスイスのわずか2ヶ国にすぎない。これらの国でも2〜3%台の普及率である。その他の国では車いすに対応したバス車両が存在しなかったか、わずかながらにあったとしても記録に留められていなかった。

 

 

 

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