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モビリティ部門

 

有識者による一般案内用図記号検討委員会を組織し、約2年間にわたって検討しました。

一般内用図記号をISO会議にて報告

 

昨年度より、図記号の国内標準化、国際標準化を検討していた当財団は、去る10月25日、東京で開催されたISO図記号専門委員会・一般案内用図記号小委員会に92項目(最終標準化目標127項目の統一図記号として本格的な国内普及を開始し、JIS化及び2002年開催のワールドカップにおける使用推進。)の図記号を報告しました。

一般案内用図記号は、一見してその表現内容を理解できることから、一般国民、高齢者、障害者、さらには外国人に対しても文字、言語に比べ優れた情報提供手段です。しかしながら、国際標準化機構(ISO)において57種類が国際標準化されているに過ぎず、国内的には未だJIS化がなされていません。現在、交通施設、観光施設などに設置された一般案内用図記号は、施設ごとにバラバラに整備されており、利用者にとってはわかりづらいものとなっています。

さらに、我が国では、2002年に韓国と共同でサッカーのワールドカップ大会の開催が予定されており、様々な国と地域から多数の観戦客が来訪することが予想されています。このため、、観戦客の円滑な移動を図るためにも、早急に案内用図記号を標準化することが望まれています。こうした状況を受け、平成11年4月に当財団内に運輸省を中心に建設省、通産省および東京都を始めとする行政、交通・観光事業者、消費者団体、学識経験者およびデザイナーからなる一般案内用図記号検討委員会(委員長:森地茂東京大学大学院工学系研究科教授)を設置し、図記号の国内標準化(JIS化)、国際標準化(ISO化)に向けた検討を行ってきました。

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ISO図記号専門委員会 小委員会の会議模様

当委員会では、およそ1ヵ年にわたって、一般案内用図記号の国内外事例の収集、カテゴリーの分類、表示事項の選択、図案の選定などを行い、平成12年6月に開催した委員会で体系的に新しく造形し直した案を含む127項目の統一図記号の原案を諮りました。

その後、この127項目について消費者団体、障害者団体、外国人留学生等の関係団体の協力を得て、ISOおよびJISのテスト方法に準拠した理解度および視認性調査を実施して原案の適正度を評価し、去る10月20日の委員会において、原案のうち92項目を「我が国で統一的に使用する図記号(統一図記号)」として決定しました。

なお、この図記号の情報については、当財団のホームページ(http://www.ecomo.or.jp/)で掲載しています。

 

一般案内用統一図記号(一例)

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