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3 エコドライブの一環として効果をわかりやすく表現しました。

短時間のアイドリングストップの有効性実測

 

短時間のアイドリングストップは、再始動時の排出ガス・燃料消費量の増大などにより、かえって逆効果となる場合もあると指摘されております。このため、短時間のアイドリングストップの効果について、排出ガスおよび燃料消費量に対象を絞り、実際の使われ方に近い(エンジン再始動後直ちに発進する)条件下で実測調査した結果、実際に効果があらわれる有効時間を示すことができました。(委員長:大聖泰弘 早稲田大学教授)

 

4 一層の安全対策と自動化がはかられました。

一般商船による北太平洋の温室効果ガスの観測

 

一般商船「ありげーたーりばてぃ」の協力を得て、これまで5回の観測を行ない、洋上大気及び海水中の二酸化炭素濃度に関する、海域による特徴や季節的変化を明かにすることができました。

また、観測システムの改良を行うと共に、パソコン導入によるシステムの一括監視を行い、緊急時における自動停止及び観測データの自動保存機能を加えるなどにより、一層の安全対策と自動化を進めました。

(委員長:土器屋由紀子 東京農工大学教授)

 

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「ありげーたーりばてい」各航海の東京〜マンザニーロ(パナマ)間の航路図

 

モデル事業推進

 

1 都市部に近い線区でモデル事業を実施しました。

鉄道車両内への自転車持ち込みモデル事業

 

平成10年度に実施したモデル事業を踏まえ、本年度は自転車持ち込みの可能性をより広く究明するため、比較的都市部に近い生活型特性の高い線区でモデル事業を実施しました。具体的には、近畿日本鉄道、福岡市交通局、松浦鉄道、JR九州各社のご協力を得て、モデル事業を実施し、当該施策についての課題等を利用者、施設面、行政など幅広い観点から追求し、自転車持ち込み施策についての考え方を示すことができました。

(委員長:中村文彦 横浜国立大学助教授)

 

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2 ポケベルを活用した傭車システムの普及に向けて。

先進的な環境対策活動モデル事業

 

地球環境問題に対する中小運送事業者の先進的な取組み事例の一つとして、ポケベルを活用した傭車システムがあります。本システムは導入に係わるコストが低い等の特徴があり、本年度は、これを実用化した東京都の特定グループ以外の運送事業者に周知することにより普及を進め、事業者の環境問題への自主的取組みへの支援を行いました。

また、成約後の料金決済等について、インターネットを活用した具体的なシステムの検討を行ない、今後システム構築を行う際の指針を作成しました。

(委員長:中田信哉 神奈川大学教授)

 

 

 

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