日本財団 図書館


159-1.gif

図3.18 敷設幅60cm条件のヒストグラムと累積割合

 

杖なし誘導なし異2-1と杖なし誘導なし異2-2では、それぞれ1回ずつの無停止試行があった。これは同一被験者によるものであり、横向き線ブロックを踏んで確実に認識したうえで、その場所がホーム縁端でないと判断して進んだものである。それ以外では、この3条件間に顕著な差は認められない。

この実験結果から、「異種2列敷設はホーム縁端を知らせる意味を持ったブロック敷設方法である」ことを正しく認識していれば、警告ブロックを60cm幅で敷設したものと同等の効果が期待できるが、意味を理解していない場合、誘導路として誘導ブロックが敷設されている他の場所との誤認の可能性があり、異種2列敷設を適用するためには検討すべき大きな課題があると言える。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION