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資料2-2

被験者の公募等について

 

「白杖による単独歩行が可能で、日常的に鉄道を利用している年齢15才以上の全盲の視覚障害者」を被験者とした。点字毎日(毎日新聞社)の協力による記事掲載に基づく公募と、視覚障害者団体を通した被験者募集の結果、最終的に34名の視覚障害者から実験参加への了解が得られた。点字毎日の公募記事は、点字版では2000年(平成12年)4011号(10月8日付)と4014号(10月29日付)に、活字版では136号(10月12日付)と139号(11月2日付)に掲載された。なお、活字版の記事の写しを、以下に転載した。また、被験者に対しては、実験に先立って実験の趣旨等を電話で説明するとともに、実験に対する健康上の不安の有無等を確認した。とりわけ、実験は休憩を挟み最大2時間程度屋外で行われることや、天候によっては寒い条件下に置かれることを伝え、参加の意志を改めて確認した。なお、参加希望者の中に妊娠中の女性が1名いたが、すでに安定期に入っているので心配ないとの自己申告と、本人が強く参加を希望していることを考慮して、わずかでも体調の変化を感じた場合には中止するという条件で、実験への参加を依頼した。実験の実施に際しては、すべての被験者に傷害保険への加入を措置するとともに、安全面で十分な配慮を行うよう留意した。東日本旅客鉄道株式会社の協力により、実験場所の最寄り駅である国立駅(JR中央線)の駅ホーム上を原則として集合場所とし、実験担当者が直接駅ホームまで出迎えるとともに、実験場所との往復(片道10分程度)にも必ず同行した。

 

 

 

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