日本財団 図書館


3.3.4 実験2の結果

誘導ブロックと警告ブロックの組み合わせによる異種2列の実験は、全被験者が、警告ブロック側から進入する試行(異2-1)と誘導ブロック側から進入する試行(異2-2)をそれぞれ1回ずつ行ったので、全部で68試行が行われた。全ての試行において、被験者はブロックを検知していったん停止した。停止後にどちらが警告ブロックであるか回答してもらったが、このとき1人の被験者が、異2-1で「わからない」と回答し、異2-2で「左側に警告ブロックがある」と回答した。その他の全被験者が、警告ブロックがある方向を正しく回答した。

この実験結果には、予めブロックの敷設状況を十分に説明してあり、なおかつ、白杖や足裏でその状況を十分に理解していたという前提条件がある。2種類のブロックが敷設されていることや、その意味を理解していない状況では、同等の結果が得られる保証はないと考えられる。また、実験の方法として、非常に慎重に時間をかけて確認することを指示したが、日常の環境において実験環境と同じ水準で確認するのは困難である場合が少なくなく、実験結果に比べて識別性が低下することも考えられる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION