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3] 無線局の開設申請書に記載してある空中線系の型式、構成、高さ、位置などを無線局検査の終了後に正規の手続きを行わないで変更してはならない。

4] 空中線を揚降するには、滑車、シーブ、揚降索などによること。また、揚降索を引留めるにはクリートを使用する。

両端を固定する空中線には、ターンバックルを使用してもよい。

5] 空中線は、端末から引込み碍子に到るまで、全長にわたり連続したものであること。

6] 空中線用の碍子には、ペンキなど絶縁性能を低下させるようなものを塗布しないこと。

7] 空中線の引込み碍子の取付けにあたっては室内に漏水しないよう防水に注意すること。

8] 空中線を引き込むには、引込み碍子に応力がかからないよう、いったん引留め碍子を用いて船内構造物などに引き留めた上、引込み碍子の導体スタッドに接続する。

9] 送信空中線を引込むには危険防止のため、空中線引込筒などを使用すること。

空中線引込筒は、人体が直接送信空中線に触れないよう、かつ、保守点検を行いやすい構造とし、人目につきやすい所に「高圧危険」の表示を備えること。

10] 同軸ケーブルを送信空中線のフィーダとして使用する場合には、耐電圧、電流容量などに十分余裕のあるものを用いること。

11] 受信空中線の引込みには、受信空中線接続箱、防水接続栓などを用いて、同軸ケーブルに接続して引込むのが普通である。

 

(2) 線条空中線の取付け要領

線条空中線の装備例を図4・62〜図4・67に示す。

1] 図4・63のセーフティリンク(ヒューズともいう)は、空中線揚降索を使用する場合に、空中線支持構造物と空中線碍子との間に(空中線揚降索側-無線機器に近い側)に挿入する。空中線ワイヤー側に入れると雑音その他不安定の原因になる。

2] 空中線引込部は展張部分とを丈夫に、かつ確実に接続するため図4・64に示すようにボルト形コネクタ又はクランプを使用して強固に接続する。なお、空中線の端末は、スリーブをかぶせて保護する。

 

 

 

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