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(a) 参考例(CO2 形コネクタ、BNCプラグのオス型の場合)

ケーブル外被を7mmだけ切り取る。このとき、編組を傷つけないこと。編組を解きほぐし、誘電体を先端から3mmだけ切り取る。

解きほぐした編組の先端をつぼめ、締め付け金具、座金、ガスケット、クランプの順にケーブルに挿入する。

編組をクランプ上に折返し、切りそろえてケーブル中心導体に予備はんだ付けを行い、中心コンタクトのはんだ付けをする。このとき、中心コンタクトは誘電体とすき間のないようにし、また、熱によって誘電体を溶かさないように注意する。

以上のように組付けたケーブルをコネクタ本体の中に差込み、締付け金具で固定する。

 

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図4・35 高周波同軸コネクタの取付け(例)

 

(b) 同軸コネクタを取付けるときの注意

1] 外被と誘電体を切断する長さは、コネクタの種類によって相違する。編組や中心導体を傷つけないように注意する。

2] 中心コンタクトのはんだ付けは、コンタクトの外周にはんだを付け過ぎると本体に入らなくなる。このとき、熱によって誘電体を溶かさないように注意すること。

3] コネクタを取付けてから、中心コネクタが編組と短絡していないことをテスタで点検すること。

4] がい装ケーブルの場合は、コネクタの手前でがい装を切断して、端末結束及びがい装に接地用のリード線をはんだ付けして引き出す。

(c) その他の電子機器用コネクタ類の取付け(例)

機器によっては、ケーブル端末にいわゆる「接栓」を取付けて機器側の接栓座と結合するような場合がある。

接栓の種類にも丸形や角形、オス形とメス形等の各種がある。

 

 

 

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