日本財団 図書館


2] ケーブルは可能な限り最短距離で布設すること。ケーブルの最大長が無線システムメーカーから指定される場合もあるので注意を要する。

3] 磁気コンパスから十分な距離を離して布設すること。

鋼線がい装ケーブルは、それ自身が磁気コンパスに誤差を発生させるので、直線距離で最低でも2m以上離して布設すること。

4] 接地工事を行うこと。

5] 外傷を受けやすいところに布設するケーブルは、金属管工事か又は保護覆い工事を行うこと。

6] 暴露部に布設するケーブルは、防食処理、塗装を行うこと。

7] 船の振動や衝撃などに十分耐えられるように布設すること。

8] ケーブルは高温管保温外被から 200mm以上離すこと。

9] 防振ゴムを装備した機器へのケーブル導入部は、防振効果を妨げぬよう、ケーブルに十分な余裕を持たせること。

10] ケーブルの切断長の決定に際しては、機器内部への立ち上がり及び端末処理の余裕を見込むこと。無線機器メーカーの図面には、機器内部での最小必要電線長が指定されているのが一般的である。

11] マストに布設するケーブルが煙突などの高温排気を受けるおそれがある場合は、防熱処理を施すこと。

12] 電池室の配線は、鉛被ケーブルか又はこれと同等以上の耐酸性ケーブルを使用し、線端は密封すること。

 

(2) 機関区域、居住区域及び車両甲板区域の閉囲された場所の電路は、次のいずれかの方法により布設すること。

(a) 1本のケーブルにより布設する方法

この場合において、「1本のケーブルにより布設する。」とは、当該ケーブルと隣接するケーブルとの間を、これら2本のうち太い方のケーブルの直径の5倍(隣接するケーブルが束の場合は、束のうちの最大径のケーブルの直径の5倍又は束の最大幅のいずれか大きい方の値)以上離すことをいう。(図4・19参照)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION