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1] 電磁結合ノイズ

周囲の電気回路によって機器の入出力信号ケーブルに生じる磁束の変化により、その信号ケーブルに誘起されるもの。

2] 静電結合ノイズ

機器の入出力信号ケーブルと周囲の電気回路との静電容量結合によって、その信号ケーブルに発生するもの。

3] 放射結合ノイズ

機器の入出力信号ケーブルが一種の空中線となり、外来電波によって、その信号ケーブルに発生するもの。

 

(d) ノイズの除去

ケーブル及び電路の布設の項で、既に電路設計上の一般的注意事項としてその内容を取り上げているが、ここでは再度ノイズに関連した電路設計上の注意点をとりまとめてある。

各機器間及び機器内のケーブルの布設においては、ケーブル相互間のノイズの減少と除去のため、電路の分離、よじり(ツイスティング)、遮へい及び接地などの技術を利用し、事前に十分以下の点に注意して計画を立てる必要がある。

(i) 電路の分類

電路は、電路の相互間隔、接地、遮へい等の処理の便宜上次の三種類に分類することが望ましい。

(イ) 妨害電路

1] 高周波無線機器の送信電力の伝送電路

2] 超音波機器の送受信用電路

3] 大電力伝送電路で、特に開閉回路を伴うもの

4] 電磁バルブ等の誘導負荷制御用の電路

5] 高レベルのデジタル信号電路

6] その他、機器に妨害を与える電路

(ロ) 敏感電路

1] 受信空中線電路

2] マイクロフォン用電路

3] 各種の検出端からの入力信号伝送電路

4] 本質安全機器に接続される電路

5] その他、妨害を受けやすい微小信号電路

 

 

 

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