日本財団 図書館


一般に時間と共にずれの値が変化する。この変動の大きさを周波数安定度という。周波数の測定は周波数カウンタで測定できる。周波数安定度は安定な信号発生器信号周波数と送信機周波数との間をオシログラフによりリサージュ図形を描かせることから測定できる。

図5・24に周波数カウンタによる送信機の周波数測定の構図を示す。

 

139-1.gif

図5・24 送信機の周波数測定

 

送信機と周波数カウンタとの結合は送信機に影響を与えないようにできるだけ疎結合とする。周波数カウンタ入力端子に短いアンテナを立てて結合させることができる。

リサージュ図形による周波数測定は5・5・1(B)項に説明してある。高周波の周波数が高いとき直接オシログラフで観測できないときは周波数変換器で周波数を低く変換して観測するが変換用の局部発振器の変動が誤差に加わる。

2. 周波数スペクトル;

送信機から放射される電波の周波数スペクトル及びスプリアス(不要放射)はスペクトルアナライザで測定される。

図5・25にスペクトル測定の構成図を示す。

 

139-2.gif

図5-25 送信機出力のスペクトル測定

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION