日本財団 図書館


3・5・7 保護カバーの取付け

(1) レーダーマストの下部の甲板部の導波管については、布設部の全面にわたり保護カバーを設ける。このカバーは、導波管の点検のため取り外しが可能な構造とする。また、垂直部分は、甲板から1.5m以上の高さまでカバーすること(2mを超える必要はない)。(図3・11)

 

171-1.gif

図3・11 防護カバー

 

(2) テフロンシートが挿入されている部分(主にバルクヘッドフランジ周辺)、及び垂直部分の最下部は、導波管内の点検や水密試験等を行うことが多いので、簡単に取り外しができるような構造にしておかなければならない。

 

3・5・8 塗装仕上げの方法

(1) 空中線の開口面に塗ってはならない。

(2) 空中線の取付ねじ、導波管(特に接続部)とそのクランプ部及びケーブルはそのクランプ部の取付ねじを含めて塗料を十分に塗ること。

(3) 塗装が最後になりがちであるが、保護カバーを取り付ける前にこの部分の塗装を行わなければならない。また、保護カバーの内面も忘れないように塗ること。

(4) 電食防止には、さび止め塗装をし、次に耐食性塗料を塗らなければ効果はない。

 

3・6 フレキシブル導波管

フレキシブル導波管(矩形可とう導波管)は、銅板を矩形状に密着して巻き付けて矩形導波管の内面に似た形状にしたものである。特徴としては、1]導波管の配置が容易である、2]衝撃を吸収する作用がある、3]伝送損失が大きい、などが挙げられる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION