日本財団 図書館


この両面のF1とF3は同調するQを等しく取り、F2増幅段はその半分になるようにして、三つの同調回路の総合で広帯域の増幅が行えるようになっている。

代表的な中間周波数増幅器の例を図4・26に示す。

 

079-1.gif

図4・25 スタガ接続の周波数

 

この例の中間周波増幅器は五段の増幅回路から成っていて、初段から二、三段までは、STC/GAINで利得の制御を行い、二段目と四段目にはIAGC(瞬間自動利得制御:Instantaneous Automatic Gain Control)がある。IAGCは、ある程度以上の強い信号波が入ってくると、ダイオードで整流して前段に負のバイアスをかけて増幅度を落とし、利得を下げるようになっている。これは、強過ぎる反射信号や、他船のレーダーによる妨害波によって中間周波数増幅段で受信機が飽和すると、中間周波増幅器やFTC回路が有効に働かないので、一時的に利得を下げる必要があるためである。

 

079-2.gif

図4・26 中間周波増幅器

 

4・5・5 同調メータ回路

送信時には、送受切替え回路において、マグネトロンからの送信電波が、わずかではあるが受信部側に漏れ込む。この漏れ込んだ送信パルスを図4・27に示すように周波数変換し、IF増幅し、検波した後更に増幅して同調メータを振らせる。このため、物標の反射エコーに関係なく、容易に同調をとることができる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION