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図4・7 タイミングチャート

 

ショートレンジかロングレンジかによって、1,500Hzの電源周波数をリレーで選択する。ロングレンジの場合は1/3分周回路を通って500Hzに分周され、パルス発生部で、送信へのトリガとしてサイラトロン又はサイリスタを駆動するのに必要なパルス幅を、500Hzの波形の立ち上がりに同期して作る。このパルスはサイラトロンやサイリスタをONとして高圧パルスを作る役目をするので、送信トリガと呼んでいる。実際には、送信トリガで高圧パルスを作り、マグネトロンを発振させて空中線から電波の出る時間と表示器に入ったトリガによってブラウン管のスイープが始まる時間とを一致させる必要がある。もし、このスタートの時間が一致していないと誤差を生じることになるので、ゲート幅を可変できる遅延ゲートを設けて、送信トリガとの時間差を調整できるようにしてある。

 

4・2・2 変調器

変調器は、電源、チャージングチョーク、サイラトロン又はサイリスタ・パルストランス、マグネトロン等により構成される。ブロックダイヤグラムを図4・8に示す。

 

 

 

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