

通信講習用 船舶電気装備技術講座[基礎理論編](レーダー)
SARTに近づくと、SART信号が強くなり、自船のレーダーのサイドロープで点列は多重の弧状となり、更に近づくと写真6・3のような多重の同心円となる。しかし、このような場合はゲインを適当に調節すれば、写真6・4のように再び点列となり、SART信号をはっきり識別することができる。
写真6・4 SARTに近づきゲイン調節した映像
昭和61年11月14日相模湾SART探知実験時の写真
海上保安庁巡視船「のじま」にて撮影

6・6・3 レーダー・トランスポンダー方程式
レーダー・トランスポンダーの探知距離を与える方程式は、二つの独立した方程式が必要である。まず第一の方程式は、レーダー電波が海上を伝搬してSARTに到達したときSARTが受信する電力を表す方程式で、そのSARTの最小感度より大きく、SARTで十分受信されなければならない。第二の方程式は、SARTが受信したレーダー電波によって作動を始め、その発信電波がレーダーに戻ってくる電力を表す方程式で、これもレーダーの最小感度より大きくSARTで十分受信されなければならない。図6・16は、SARTの探知距離を示す図である。
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集計期間:成果物公開〜現在 更新日:
2022年8月6日 |
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