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3・1・2 電源

試験は、船内電源によって行うことを原則とするが、試験結果に疑義がなければ陸上電源によってもよい。ただし、この場合、電気機器の入力端子における電圧は定格値の+6%〜-10%、船内配電盤における周波数は定格値の±1.5Hz以内にあるものとする。

 

3・1・3 船内試験・検査の準備

試験を円滑に行うために、あらかじめ次の事項を考慮すること。

(1) 各機器は試験に先立ち内部の清掃、各部の締付けのゆるみの有無を調査し、また各種計測用温度計・計器の準備を行う必要がある。

(2) 試験内容を十分に検討して疑問がないようにしておく。

(3) 必要と認めれば予備試験を行う。

(4) 該当する電気機器の規則、規格、添付成績書、取扱説明書などを調査、研究し、その性能、操縦並びに取扱いに十分な知識を得ておく。

(5) 関係各部と十分な連絡、協議を行う。

 

3・1・4 調査確認事項

試験に際しては、特に次の事項について調査をしておく。

試験を行うに当たっては、陸上試験成績書と照合するほか、他部に関連がある機器については主務部の成績表を十分に調べておくこと。

(1) 設置の適否

(2) 動作の良否

(3) 操縦及び取扱いの難易

(4) 振動、衝撃、騒音の程度

(5) 温度上昇の程度と異常温度の有無

(6) 整流の良否

(7) 誤差の程度

(8) 絶縁の良否

(9) 照明の適否

(10) 通信の程度

(11) 防水の良否

(12) 漏水の有無

(13) 分解、点検、手入及び取換えの難易

(14)その他必要な事項

 

3・1・5 計測器具及び測定上の注意

(1)計器

計器は、船内装備の計器を使う。ただし、造船所で標準計器により校正された計器とあらかじめ照合されることが必要である。

固有計器以外に計器を使う場合は、あらかじめ校正された1級以上の電圧計や電流計を使うこと。

 

 

 

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