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(b) 他励発電機

図2・31で定格電圧・定格負荷に調整し、界磁電流を一定にしながら、いったん負荷を125%に増加し、端子電圧を測定しながら無負荷に至らしめる。電圧変動率は2・25式による。

 

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図2・31 他励発電機試験回路

 

(c) 複巻発電機

複巻発電機には和動複巻と差動複巻があるが、和動複巻の場合は、直列巻線の効果の程度により平複巻不足複巻、過複巻がある。各場合の外部特性は図2・32に示す。

 

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図2・32 腹巻発電機の負荷特性

 

(2) 電動機の負荷特性試験

電動機の負荷特性とは負荷をかけた場合の負荷電流・回転速度・界磁電流間の関係を求める試験で機械が暖まった状態で行う。負荷特性には、速度特性・トルク特性・分巻界磁変動曲線・調整曲線などがあるが、一般に受渡試験としては速度特性をもって負荷試験とされる。

(a) 分巻電動機の速度特性の測定

 

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図2・33 分巻発電機の負荷特性

 

電動機の負荷のとり方は、2・3・7(2)を参照のこと。定格負荷に合わせ、その状態で外部電源及び界磁電流を一定に保ち、発電機の場合と同じく、いったん負荷を増加し、回転速度の測定を行いながら無負荷に至らしめる。負荷電流に対し回転速度をプロットすれば図2・33のような特性が得られる。

一般にA1のような曲線が分巻電動機の速度特性であるが、電機子回路抵抗が非常に大きいときはA2、電機子反作用が非常に大きいときはA3のような曲線となる。回転方向が一方向に指定されているときは、中性点の移動で多少は速度特性の調整を行うことができる。

 

 

 

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