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通信講習用 船舶電気装備技術講座[試験検査編](中級)

 事業名 船舶の電気装備に関する技術指導
 団体名 日本船舶電装協会 注目度注目度5


直流機の抵抗試験で最も困難なのは電機子巻線の抵抗である。抵抗値が小さい上に、さらに整流子を通しての測定であるため、大きな誤差が含まれていることがある。

(1) 圧着ピンを使う方法(IEEE法)

ブラシの摺り合わせを十分に行ったのち、ブラシで短絡されているセグメント上で図2・16のように正しく1極間隔で測定し、その平均値を電機子巻線抵抗とする。

144-1.gif

この場合、測定には、先端のとがった銅の圧着ピンを使い、整流子面の酸化被膜を突き破って測定する。

 

144-2.gif

図2・16 IEEE法による電気子抵抗測定

 

(2) 電圧降下法

ブラシを通し、定格電流の15%以下の電流を流し、ブラシにより短絡されている中央部のセグメント上で正しく1極間隔当たりの電圧を測定し、抵抗を求める。

(3) 圧着バーを使う方法(バー圧着法という)

ダブルブリッジのリード線をはんだ付けした圧着用バーを使い、セグメント間の面取り部分で図2・17のように測定する。

波巻、均圧線をもつ重ね巻の場合は測定値をそのまま採用してよいが、均圧線をもたない重ね巻の場合はブラシを全数整流子面から上げ、1極対間の測定で得た値を次の式により補正する必要がある。ブラシを降ろしたままで測定すると大きな誤差の原因となるので注意すべきである。

144-3.gif

ここに、

R;補正された電機子抵抗(Ω)

P;極数

R0;ブラシを上げたときの測定値(Ω)

この方法によれば、整流子表面の酸化被膜の影響がなく、また、圧着方法による誤差が非常に少なく他の方法に比べて最も精度が高く、信頼性に富む。

 

144-4.gif

図2・17 バー圧着法による電気子抵抗測定

 

 

 

 

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