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油入は、油入の箱内に本体を収めたもので本体の冷却は油により行われる。

油は巻線の絶縁を保つと同時に冷却をよくする。したがって、変圧器油は絶縁耐力が大きな、しかも比熱が大きく冷却効果のよいもの(一般に鉱油)が用いられる。

以上のように油入変圧器は乾式よりも冷却効果がよいが、次のような欠点があるので船舶では主として乾式自冷式が用いられる。

(a) 油に不純物、特に水分が混入すると絶縁耐力が極端に下がるので絶対に外気にさらしてはならないこと。

(b) 船の動揺、傾斜で油の漏れるおそれがある。

(c) 油の点検、補給、清掃が必要で保守の面で煩わしい。

(d) 油気による汚損などで居室に装備するには不適当。

(e) 火災の危険性がある。

(f) 重量が重い。

 

2・3・8 変圧器の接続

単相及び三相変圧器の接続を次に示す。

(1) 単相変圧器の単独接続

 

081-1.gif

図2.31 単相変圧器の単独接続図

 

(2) 単相変圧器の並列接続

1台の変圧器では容量の不足の場合には2台以上を並列に接続する。

 

081-2.gif

図2.32 単相変圧器の並列接続図

 

 

 

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