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4.3.7 ケーブルの保護

(1) 防熱

(a) ケーブルは、蒸気管、排気管などの防熱材表面から200mm以上離して布設する。

(b) 高温となる場所又は熱気が集積する場所の電路には、耐熱性材料による熱よけ又は冷却通風など有効な防熱処理を施す。

(c) 貫通部において電線貫通金物が蒸気又は排気管の貫通によって極端に加熱される場合もあるので、注意する。

(2) 防滴

蒸気管、水管、油管などの継手又は弁類の近くに布設された電路には、要すれば適当な構造物を設け、滴下する水分、油分に対する保護を行う。

(3) 外傷保護

(a) 機関室の床下や機械の周囲など損傷を受けやすいと考えられる場所にケーブルを布設する場合は、金属管、フレキシブルチューブなどにより保護する。(図3.32参照)

(b) 甲板上にケーブルを布設する場合は、金属管又は金属覆によって保護する。

(c) ハッチ、出入口、梯子裏、通路に面したところの立上り電路、甲板貫通部の電路、倉庫、糧食庫など貯蔵物の移動などで機械的な損傷を受けるおそれのある場所の電路には、適当な保護をする。

(4) 鼠(ねずみ)よけ

金属管、トランク、電線貫通箱、コーミングなどの端の隙間が13mm以上のときは、必要に応じて鼠よけを施す。

(詳細については、第9章参照。)

 

 

 

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