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3. ISO/TC8の任務

・世界規模のコンセンサスを得た規格、仕様、手引き等の作成を実施し、かつ、それらの維持管理を実施する。

−海事施設及び装置の設計、建造、操作及び修繕に係るもの。

−全世界的ベースにおいて、競合できる国際規格であること。

−高水準の技術を反映したものであること。

・国際規格の採択と実施を促進する。

・原則的諸規則を確立するに当たり、IMOのような国際機関の便宜に役立つ(この場合、「原則的諸規則」は、ISO/TC8作成の国際規格により、詳細が規定される。例えば、IMOが詳細部分を[管轄官庁の判断による]として残した規則部分で、その詳細が適用する国によって異なる場合など)

(ISO/TC8は、IMOと海運・造船業界とを結ぶパイプである。)

 

4. 最近の国際規格に対する要求

・情報システム化された管理・運営に資すること

・市場指向形であること

・全世界的に受け入れられるもの―「ユーザーの選択を容易にする国際規格」

・市場のニーズに合わせて、タイミングよく利用されること、またタイムリーに利用されるよう運営すること

・新技術に合わせて作成したものとすること

・互換性と性能に焦点を合わせたものとすること

・競争し得るコストでもって、安全かつ有効に製造し、設置し、使用し、維持し、かつ、管理し得る製品を画定しなければならない

 

5. TC8と諸団体との関係図

 

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6. 戦略的見地に立脚した国際規格

・国際規格化とは、戦略的見地に立脚した経営判断である。

−技術文書を超越するもの

・規格化は、有効な市場の道具として、

−新たな市場を開く

−貿易上の障壁を低減する

−企業の競争力を確保する

※ 解説:戦略的な国際規格化とは、具体的な戦術とともに効果的に運営することにより、新しい市場を開き、貿易障害を減少させ、企業の売上げを伸ばし、企業の競争力と利益性を増加させることができるものである。

逆に、船舶関係業界の関係者全員が、国際規格と調和しない限り、一定のマーケットレベルの保持、均等な貿易、市場の開放の中で取引・契約することはできず、かつ、貿易障害を取り除くことはできないだろう。

国際規格の国家経済に対する戦略的価値は、疑いのないものであり、しかも国際規格開発のペースは加速されている。

◆ 国際規格の審議過程で参加しない者は、競争相手に対し次の点で優位に立つことが難しくなるであろう

−ビジネスチャンスのタイミング

−競争力の獲得

 

7. 結論

フットボールに因んで次のことを思い起こそう。

フットボール試合の結果は、観客席の観衆ではなく、フィールド上の選手の力により勝利がもたらされるものである、ということ。言い換えれば、国際規格の審議に参加する人々の熱意と努力により、TC8の戦略的な勝利がもたらされると云うことである。

現在、次のとおりISO/TC8は「FULL SPEED AHEAD」(前進全速)にて業務遂行中であります。

・既制定国際規格数176―この維持管理を行い、かつ、少なくとも5年に1度は見直しを実施する

・新規作業項目は、200項目以上提案中、この中で現在IMO関連として100項目に及ぶ新規標準化項日が提案されている

・lSO/TC8作成「Book of Shipbuilding Standards」は、インタネット上で入手可能

上記情報は、ISO、 USCG、及びNMRECホームページにてオンラインで入手可能「我々は電子化済みである。」

 

参考 IMOとの堅い連携

・IMO代表はTC8会議すべてに出席する。

−その他TC8の小委員会の数種の会議にも出席。

・TC8は主要IMO会議に出席する。

−MSC(海上安全) −TC8議長出席

−MEPC(海洋環境) −同上

−DE(設計設備小委員会) −SC3代表出席

−FP(防火小委員会) −SC1同上

−NAV(航行小委員会) −SC6同上

−SPI(船舶・港湾インターフェース作業部会) −SC11 同上

 

 

 

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