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2) Confirmation of Scopeについて

・design/selectionのselectionとはサプライヤーから調達することである。ship yardがカタログデータ等からselectするということである。ship designerの観点からのモデルであるため、例えば、ポンプ設計者からみた範囲は適用外となる。

・HVAC等の配置情報はAP226に含まれるが詳細形状はサポートせず、externalとして外部参照する。Diagramについても同様である。

・commissioning/acceptanceとは、船主、Classification Society、 National Authority(運輸省等)等の承認データ等に適用される。Sea trialデータもこの範囲に含まれる。

・operationとは、あくまでMachineryのoperationについてのみが適用範囲であり、Log Bookデータ等も含む。

・physical(サイズ、重量等)、functional(パフォーマンスデータ等)は、Dictionaryのモデルでは区別して取り扱われる。初期設計ステージでは、functionalデータ中心に扱われる。

・材質、交差、騒音、振動、衝撃、応力特性のような科学技術情報は適用範囲とされているがUoF含まれていないのでは?この情報は、Dictionaryに含まれているためUoFには現れない。ドキュメントには記述されている。

・ハッチカバー、水密扉、消化設備等が適用範囲外であるのは、Dictionaryが未サポートだからである。近い将来サポートされる予定。

3) Conformance Classについて

・Conformance Classの分割(Class1〜3)内容が抽象すぎるのではないか?もっとユーザー(業務)の視点から記述すべきではないか?との意見をDr.Zabiに質問したところ、現時点では、データ変換等実装よりのテストのためのクラスとなっている。日本からユーザの視点に立ったテストケースを出せないかとの要求があった。

・Zabiの考えでは、CCは1つがbestである。AP226では、class1−形状、class2−配置&コネクション、class3−propertyに分類しており、ユーザーのビジネスモデルに応じて柔軟に実装できるように考えている。日本でclass1〜3を含めたテストを実施すればCCがどうあるべきかが明確になると思う。

 

1.3. 規格文書の構成

この規格文書の構成を表1-1に示す。なお、本文およびNormativeな付帯文書が規格であり、informativeな付帯文書は単なる参考情報である。

昨年度の報告書に掲載した「AP226概要」記述時に対象とした規格文書N864では、付帯文書M、N、O、PにAP226 Plib Dictionaryの規格が載せられていたが、N925では、付帯文書Mに参照すべきDictionaryの文書番号のみが記述されている。表1-2にAP226 Plib Dictinaryの文書番号を示す。

 

 

 

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