日本財団 図書館


ISO文書STEP船用AP217 Ship Piping/AP227 2nd Edition Plant Spatial Configuration

調査解析報告書

 

平成13年2月

川崎重工業株式会社

 

1. はじめに(KHI)

1.1. 解析対象文書

Ship Pipingについては、これまでAP217が開発されてきたが、Plant Spatial ConfigulationのAP227の開発が先行しており、メルボルン会議以降、Ship Pipingについての比較評価が行われ、開発Fundingの観点からAP227 2nd EditionにてShip Pipingの開発が進められるとの基本方針がだされた。この為、これまでのAP217文書解析からAP227 2nd Editionの文書解析に変更することとした。本報告書では、AP227 2nd Editionの下記の文書を解析した結果を報告する。

「ISO TC184/SC4/WG3 NXXX Date: 2000-01-1 Part 227: Application Protocol: Plant spatial configuration」

以下に、現時点のAP227 2nd Edition開発オーナーとエディターの情報を記す。

開発オーナー:Mark E. Palmer(National Institute of Standards and Technology)

開発エディタ:Burton Gischner(Electric Boat Corporation)

AP217に関しては、下記の文書が最新であるが、この文書は昨年実施したAP217の解析対象文書と同じものである。AP217の概要および規格内容については、1999年度報告書別添資料3「ISO STEP/船用AP217 Ship Piping調査解析報告書」を参照の事。

「ISO TC184/SC4/WG3 N593 Date: 1997-06-1 Part 217: Application Protocol: Ship Piping」

 

1.2. AP217/AP227の審議状況とステータス

2000年(H12)のSTEP会議およびワークショップでの審議状況は、以下の通りである。

 

1.2.1. メルボルン会議(2000年2月13日〜18日)

AP217、AP227の比較評価等について以下の報告があった。

USのESTEPプロジェクトは、AP217とAP227のどちらを実装していくか決定する。選定に関しては、技術的(造船業界のニーズによりどちらのAPがより適合するか)ビジネス的(ベンダーが他の産業の国際標準を実装する上でより適しているか)の見地から決定を行う。以下、ESTEPからの報告を記す。

◇ AP217 Implementingの利点:Ship Common ModelとBuilding Blocksを用いている。

AP215、AP216、AP218やPlibとinteroperabilityを容易にするためである。またMariSTEPのAP217 Implementaionの成果を利用することができる。さらにShipbuilding requirementsを明確にできる。

◇ AP227 Implementingの利点:AP227の国際標準化が達成され、CATIAを含むいくつかの商用CADへの実装が見込まれる。またAIMとSchemaの開発が終了し、固定されている。さらに2nd EditionのNew Work ItemがISOにより承認され適用範囲が拡大しようとしている。このような動きからベンダーがShipbuilding APsよりも前に、この国際標準をサポートすると考えられる。しかもリソース不足であるShip Teamに対し、開発コストを分担できる人的リソースが豊富。HVACも適用範囲とすることができる。

 

 

 

目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION