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英国、ノルウェー、フィンランドおよび香港/中国の各地域でHSCの運航統計を取っているが、これらの地域で9名中5名の死亡事故が発生している。以下の表で、各種の輸送機関の10億旅客輸送キロ当りの事故統計を比較してみる。

 

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注:

1. 高速フェリーの全世界合計運航時間は不明であるが、控えめに3,000年と推計し(MSC 68/14/2PS、1995)、14年間に死者9名というデータから外挿により10億旅客輸送キロ当りの死者数を算定した。平均的なフェリーは32ノットの速力で年間3,000時間運航するものと、これも控えめな前提に立った。旅客定員平均300名のフェリーで平均消席率50%とした。平均速力が上昇するか、またはフェリーの船型が大きくなれば、10億旅客輸送キロ当りの死者数はさらに減少する。

2. 香港/中国(1991-96年)、ノルウェー(1981-96年)、英国およびフインランド(1991-95年)のデータはUK-MSA報告書1997年版の統計による。10億旅客輸送キロ当りの死者数は、14年間に死者5名というデータの外挿により10/6運航年数から算出した。上記の注に述べたように、前提条件は控えめに立てている。

3. その他の統計はオーストラリア統計局、Board Publicationsの高速フェリーデータベース、オーストラリア連邦道路安全局、Marintekの資料“Safety of Nordic high speed craft”による。

 

 

 

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