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第9図

 

ねじりにより、横断面には第10図のようなせん断力応力SSを生ずる。このせん断力応力の大きさは次式のように表される。

SS=G・r・e/l

ここで、、Gをせん断弾性係数(ヤング係数Eを縦弾性係数ということがあり、これに対してGを横弾性係数ということがある。)といい、形状変化に対する剛性を表す。

鋼材ではG=8,100kg/mm2である。

したがって、せん断応力は中心で零、外周に近づくにつれて直線的に増大し、その最大値は、

SSmax=G・a・e/l

となる。せん断応力が外力のねじりモーメントと釣り合うことにより、

MT。瓱IPe/l

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SSmaxとMTとの関係は、

012-3.gif

ここで、IP/a=ZPを極断面係数という。(はりの断面係数Zと同じ形である。)すなわち上式ははりの公式

Sb=M/Zと全く同形となる。

 

 

 

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