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(ii) 倉口幅の変化を鋼製ハッチカーバーの許容倉口歪量の限度以内に止めるような構造とする。

(iii) コンテナ船は一般貨物船より大きい貨物倉容積を要求されるから、約370総トン程度のコンテナ船では遮浪甲板船とし、遮浪甲板鋼製倉口蓋上、上甲板鋼製倉口蓋上及び船倉に8'×8'×10'コンテナを3列1段に配列するのが、総トン数及び積載効率の面から最良と考えられる。

(2) ロール・オン/オフ・コンテナ船

この方式は自動車渡船の発展した形態といえるものであって、船首尾や船側に設けられた開口を通じて、トラクタやフォーク・リフト等によりコンテナの積込み、積みおろしが行われるものである。

荷役が迅速、簡便であることが最大の長所であり、積載効率が悪いのが最大の欠点である、これは小型船には全く不向きである。

 

2.6.9 漁船

業態の特殊性から漁船については船舶安全法運用上の特則として、漁船特殊規則・漁船特殊規程・小型漁船安全規則があるほか、漁船法及び漁船法施行規則がある。そのほか、漁船法の規定に基づく「動力漁船の性能基準」、船舶復原性規則第4章の2「漁船の復原性の基準」、満載喫水線規則第4章漁船に関する規定の「漁船の乾舷」、「鋼製漁船構造基準」などがあり、漁船を設計するには、これらの法規と漁撈の方法及び操業海域の海象を熟知しておかなければならない。

 

 

 

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